名古屋支店 支店長／コーディネーター
小熊 快彰（おぐま よしあき）
看護師の転職をサポートしている「スマイルナース」の名古屋支店の支店長兼コーディネーターを務める小熊さん。支店長に昇格後も求職者と直接関わりたいとコーディネーターとして求職者に寄り添う小熊さんに求職者との接し方や仕事に対する思いを聞きました。
人と向き合い、寄り添い、その人の人生に携わる仕事をしたい。
—この仕事に就こうとしたきっかけを教えてください。
実はこの会社は2社目になります。大学3年生のとき、「人の人生に携わる仕事」に軸を決め、衣食住にかかわる仕事のひとつである住宅メーカーに就職しました。家を買う方はそれだけの収入があり仕事も安定している方が多く、もう少し人の心に寄り添い、深く関われる仕事をしたいと思い、医療系の転職や人材派遣のエージェントへの転職を考えました。
複数社の面接を受け、同業他社でも内定をいただいていたのですが、一人ひとりの求職者と向き合い、マニュアルどおりの対応ではなく自ら考え提案できること、さらに全国への支店展開をすることで社会貢献をしていくという当社（クラシス株式会社）のビジョンに共感できたことが、転職の決め手となりました。
「求人件数の多さ」を「提案の質」につなげる、スピード対応と信頼できる関係づくり。
—スマイルナースの魅力はどんなところですか？
まず、求人件数の多さです。病院やクリニックの紹介だけでなく、看護師の方が働ける業種や事業所を幅広く取り扱っているのも特長のひとつです。運営サイト（スマイルナース）も求職者のニーズにあわせて検索しやすくなっています。都道府県別、業種別、科目別、さらに特集では求職者目線でのカテゴリー分けも行っているので、働き方の選択肢を広げ、ライフステージやライフスタイルの変化にも対応した転職先も探すことも可能です。
スマイルナースの魅力である求人件数の多さを活かせるかどうかは、私たちコーディネーターにかかっていると自負しています。
—コーディネーターとして大事にしていることは？
心がけているのが対応スピードです。求人情報は常に動いています。登録いただいたら1分またずにすぐ電話をする。そして、その求職者に詳しくお話を伺う。気になっている求人があってご登録いただくケースも多いので、タイミングがとても大事です。
もうひとつ、大切にしているのが、求職者の方との関係づくりです。そのためには求職者の話をよく聞くこと、仕事の条件だけでなくその人の生活のバックグラウンドなども安心して話してもらえるようなコーディネーターであること、求職者との関係は仕事だけの付き合いではなく、人と人との付き合いだと考えています。
また当社（クラシス株式会社）は企業や病院ごとに担当営業がいるので、企業・病院側の本音もお伺いしやすく、現場に足を運ぶことでしかわからない情報を掴んでいるのも強みです。スピード感と信頼関係を大切に、コーディネーターと営業がダブル体制でサポートするからこそ、求人件数の多さを活かした、より求職者の方に合った質の良い提案ができるのだと思っています。
希望の条件だけでなく、その人自身を知ることで本当に合った就職先が見つかる。
—求職者の方の話を聞くときに意識していることは？
転職や再就職は人生において重要なターニングポイントになります。求職者の話を聞くときは、単なる御用聞きにならないようにしています。求職者の希望を聞いて、その条件に合った就職先を探すだけなら誰にでもできます。「求職者に本当に合った仕事ってなんだろう？どの職場なんだろう？」。そこを深掘りできるかで、その人のこの先の人生に違いが生じると思っていますね。
本当に合った就職先を提案するには、その人のことを知ることが大切です。心を開いてもらう、親近感を持ってもらうために、相手の年齢や性格に合わせて話しかけるスタンスを微妙に変えています。
求職者の望みは新しい就職先を探すことですが、その人には恋人がいたり家庭があったり、ひとり身の人でもそれぞれのライフスタイルがあります。その部分を失礼のない範囲で伺うことで、こだわっていたはずの条件や優先順位の変更につながったり、最初の希望とは異なるけれど最終的に求職者に合った転職先や働き方が見つかったりすることもあります。
本人も気づいていないもっと大事なこと、それを気づかせること、伝えることが私たちの本質的な役割や価値だと考えています。
—求職者の方との心に残っているエピソードはありますか？
転職には厳しいエリアのうえに、求人が少ないタイミングで就職を考えていらっしゃる女性がいました。希望条件などは合いませんでしたが、お子さんの保育園の申請のために就業証明が必要だったことから時間的な余裕もなく、提案差し上げた店舗しか選べないという状況でした。
ただし、職場と保育園の間にスーパーがあることや、自宅から職場・保育園との位置関係は悪くありませんでした。私自身、共働き家庭で育ち、母が大変だったのを見て過ごしてきたので、家庭と仕事のバランスが取りやすくなる環境的な条件にも目を配るようにしていました。
ご本人は抵抗がある感じで入職されたのですが、後日電話がかかってきました。不満や相談が目的なのかと思って会話を始めたら、「子どもの送り迎えもスムーズだし、日々の食事の買い物も便利だし、良い職場を紹介してくれてありがとう」と感謝の言葉をいただけました。本当に背中を押して良かったと思いましたね。
本当に納得できる転職のために、サポートが必要のない人はひとりもいない。
—どのような方に転職のサポートが必要だと思いますか？
例えば20〜30代の女性だと、年齢的に家庭とのバランスを考えていらっしゃる方が多いのではないでしょうか。産休・育休明けの方の場合、夜勤や8時間勤務が必須で辞めざるを得ない状況で登録される方や、保育園に入れなくて託児所付きで探している方も。
また、新卒で就職したけれど勤務先が合わなくて悩まれている若い方、子育てが落ち着き看護師としてのブランクがあるけれど資格を活かしたいという方なども。転職して良かったと思っていただくためには、どのような方でも、求職における条件だけでなく家庭のことや個人的なことも聞いて、いろんな角度から求職者が働きやすく、長く勤められる職場を探して提案することが大切です。求職者の事情と転職先の事情、どちらもわかった上でのサポートが欠かせないと思います。
—求職者の方をサポートするために、これから取り組みたいことは？
社会情勢によって求人や求職が盛んな時期や停滞している時期があります。どんなときも求職者の方が「いま踏み出そう」と思ったときに、すぐに提案できる準備をしておくことが大事だと考えています。
医療的な知識や市場の状況をアップデートするのはもちろん、若い方や年配の方、自分とは異なる趣味やライフスタイルの方ともコミュニケーションできるように時事ネタやエンタメ情報などにもアンテナを張っています。
求職者の方との信頼関係を築くことで、求職者に適した就職先を紹介することができます。結果として、会社にも求職者にも貢献できますので、今の仕事にはやりがいを感じています。
最後に、求職者の方へのメッセージをお願いします。
スマイルナースに掲載されているだけが求人情報ではなく、非公開求人もあります。自分が何をしたいかわからない、今の職場や働き方が合っているかわからないということで、現状に踏みとどまっている方もいらっしゃると思います。どのような条件でも、ブランクがあっても、まずはご相談ください。必ず、あなたの力になります。