看護師面接で落ちる原因9パターン!採用される確率を上げるコツ

転職活動中の看護師の中で、面接が「うまくいかない」と悩んでいる人は多いのではないでしょうか。面接で不採用になることを避けるには、事前の対策が重要です。そこで今回は、看護師が面接で落ちる理由や、採用されるための具体的な対策についてご紹介します。

看護師が面接で落ちる9つの原因

面接では、看護師の性格や職務適性、能力などを把握して採用基準を満たしているか判断します。看護師が面接で落ちる場合は、病院などの施設が設けた採用基準を満たしていないことが考えられます。

それでは、具体的にどのような理由で不採用になるのでしょうか。ここでは面接で落ちる9つのパターンを解説します。自身が当てはまっていないかチェックしてみましょう。

志望動機があいまい

面接官が志望動機を聞く理由として、看護師の熱意や意欲、病院の志向性などを確認したいことがあげられます。漠然とした志望動機では、印象も薄くなる可能性があります。

例えば、「看護師として成長したい」という志望動機の場合は、成長意欲を裏付ける背景などを具体的に伝えましょう。

前職を否定した発言をする

前職に対するネガティブな発言は慎むことが大事です。批判的な性格だと判断され、「同じような理由や不満で退職してしまうかもしれない」と危惧される可能性があります。

特に、看護師は協調性や向上心が求められることが多いため、適性面でもマイナス評価となりやすいです。

受け答えがスムーズでない

現場では、患者さん・利用者さんやほかの看護師、医師との円滑なコミュニケーションが重要視されます。

そのため、面接中に長い沈黙があったり、何度も言葉に詰まったりすると、マイナス評価につながるでしょう。

必要最低限のビジネスマナーが守られていない

看護師は患者さんやその家族のほか、医師や薬剤師などの医療関係者と接する機会が多いです。そのため、面接においてもビジネスマナーが重視される傾向にあります。面接における基本的なビジネスマナーには、下記が挙げられます。

項目内容
身だしなみ髪形、服装、化粧などに清潔感がある
言葉遣い敬語の使い方が適切、声にハリがある
態度座った時の姿勢が良い、自然に目を合わせて話す
時間管理受付時間や面接開始時間など、予定に合わせて行動する

看護師の経験が浅い

経験が浅いからといって必ずしも面接で落ちるわけではありませんが、不利になる可能性はあります。「未経験可」の求人でも、即戦力となる経験豊富な人材が優遇されるケースは珍しくありません。

特に、これまでの実務経験で身に付けたスキルを具体的に説明できない場合は、看護師の経験が浅く、スキル不足と判断されてしまうかもしれません。

志望先の情報収集が不十分

志望先の情報収集が不十分な状態で面接に臨んでしまうと、なぜその職場で働きたいのか、どのように貢献できるかなどの質問に対して、具体的に答えることができません。この場合、転職や仕事に対して意欲が低いと判断されかねません。

自己主張が強すぎる

自己主張が強すぎる印象を与えると、マイナス評価につながりやすいでしょう。特に医療現場では、多職種が連携して患者さんの健康をサポートするため、チームワークが非常に重要です。自己主張が強すぎると、「チームワークを乱してしまうのではないか」と懸念される場合があります。

そのほか、応募先が求めている人物像に当てはまらないと判断された場合は、面接で落とされてしまう可能性があります。

以下は、病院が求める人物像の一例です。

・自ら解決策を考えることができる
・患者さんに笑顔で明るく接することができる
・柔軟性があり、臨機応変に行動できる

採用後に希望する条件・要望・制約が多過ぎる

志望先に希望する条件や要望が多すぎると、不採用の一因となります。例えば、「夜勤不可」「残業不可」といった内容です。

面接時に多くの条件や要望を出してしまうと、働くうえで柔軟性に欠ける人物だと見なされる可能性があります。

求人の競争率が高い

知名度の高い職場や、求人数が少ない職場は競争率が高い傾向にあります。

日本看護協会の「2021(令和3)年度ナースセンター登録データに基づく看護職の求職・求人・就職に関する分析報告書」によると、求人倍率が1倍を下回る職場は、助産所(0.02倍)、地域包括支援センター(0.15倍)、保育所・幼稚園(0.26倍)、在宅介護支援センター(0.33倍)でした。

病院(500床未満)は1倍を上回っていますが、外来・健診部門や小児病棟などは人気ですので、競争率が高いケースも多いでしょう。

出典:「2021(令和3)年度ナースセンター登録データに基づく看護職の求職・求人・就職に関する分析報告書」(日本看護協会)

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看護師面接で落ちるのを防ぐコツ

看護師の面接に受かり、転職を成功させるためにも、前章で紹介したポイントをふまえた対策を講じましょう。

次に、看護師の面接に受かるための具体的なコツについて解説します。

転職理由はポジティブに伝える

前職で不満があり離職を決意した場合でも、面接で転職理由を伝えるときにはポジティブな内容にしましょう。

例えば、人間関係が原因で離職した場合は、「患者さんにより良い看護を提供するため、チームケアに力を入れている環境で働きたいと思い転職を決意した」など、前向きな姿勢をアピールします。

前職の人間関係について深掘りをされたときには、状況を改善させるための取り組みを行ったことや、個人では解決が困難であったことなどを伝えると良いでしょう。

志望動機で意欲や熱意をアピールする

志望動機を伝える際は、応募先で働きたいという意欲や熱意をアピールしましょう。退職理由との一貫性をもたせるのがコツです。

応募要件のほか、応募先の理念や経営方針、導入している医療機器や医療技術などをふまえた内容を考えると良いでしょう。

また、採用側としては、一度採用した看護師が長く働くことを望んでいます。面接で志望動機を伝える際は、長期的に活躍する意欲があることをアピールしましょう。

(回答の一例)
「私には救急外来で5年間の経験があります。救急の患者さんの状態を素早く判断してケアをし、細かな変化も見逃さないように心がけておりました。貴院は、患者さん一人ひとりに寄り添った医療の提供をモットーにされていると伺いました。私は患者さん一人ひとりに丁寧に寄り添える環境を望んでおりましたので、貴院を志望しました。採用していただいた際にはこれまでの経験を活かし、腰をすえて働き、貴院に貢献したいと考えております。」

質問を想定し回答を用意する

面接で質問される内容は、ある程度パターンが決まっています。事前に質問内容を予想し、回答を用意しておきましょう。

特に看護師の面接では、医療現場での経験や困難な状況への対処法など、具体的なエピソードを求める質問が多い傾向があります。このような質問にスムーズに答えられるよう、経験や自身の行動を振り返っておきましょう。

看護師の面接でよくある質問の回答例については、以下の記事でご紹介しています。

【看護師の転職】面接対策の基本とよく聞かれる質問の回答例

模擬面接をする

家族や友人、転職エージェントの担当者などに模擬面接をしてもらうと、姿勢や表情に問題はないか、受け答えはスムーズかなど、実践的な対策ができます。

また、面接官役の人にフィードバックをもらうことで、自分では気づきにくい改善点を見つけることができます。

オンライン面接など非対面での面接にも備え、使用する機器の操作方法を事前に確認し、接続トラブルへの対応なども練習しておくと良いでしょう。

清潔感のある身だしなみを意識する

看護師は、第一印象が重視される職業です。面接では、清潔感のあるヘアスタイル、メイク、服装を心掛けましょう。

基本的にはスーツがおすすめですが、TPOに合わせた清潔感のある服装であればオフィスカジュアルでも問題ありません。その場合は、白いブラウスや、ネイビー、グレーのパンツなど、シンプルなデザインが好まれます。

ミニスカートやジーンズ、高いヒールなどはマイナス評価となる可能性があるため、避けましょう。

そのほか、身だしなみのポイントは以下のとおりです。

・ロングヘアはゴムで束ねておき、前髪が長い場合はピンでとめる
・ナチュラルメイクをする
・アクセサリーは基本的につけない(結婚指輪であればOK)
・爪は短く切りそろえる

まとめ

看護師の面接で好印象を与えるには、志望動機で意欲や熱意を伝えることや、ビジネスマナーを守ることが大切です。事前の対策として、模擬面接を行い、スムーズな受け答えができるようにしておきましょう。

面接時には履歴書や職務経歴書の内容をふまえた質問をされる場合もあるため、面接前に記載内容を振り返っておくことをおすすめします。

また、面接で採用基準を満たさないと判断されないようにするには、事前に応募先を厳選する必要があります。自身の希望条件や転職の軸と照らし合わせながら、自分に合った応募先を決めましょう。

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