せっかく転職をしたものの、職場の方針や雰囲気が合わずに「すぐに辞めたい…」と考える看護師は少なからずいます。今回は看護師が入職後にすぐ辞めたくなったときにとるべき行動と、辞める場合の注意点、転職で失敗しないためのポイントまで解説します。いままさに転職を考えている看護師は、ぜひ参考にしてください。
看護師が入職後すぐに辞めると今後の転職に影響する？
新しい職場に転職してすぐ辞めると、なにかしらのデメリットがあるのではないかと感じる人は多いのではないでしょうか。しかし、状況や理由によっては、さほど影響しないこともあるようです。
試用期間中なら理解されやすい
看護師が新しい職場に入ると、最初の1ヶ月～半年間は試用期間となります。この期間は試験的に採用されている状態です。試用期間に働く中で違和感を覚えたり、当初聞いていた労働条件と異なったりしていれば、退職を申し出ても理解を得やすいでしょう。
また、試用期間中の退職であれば、採用側へのダメージも小さい場合があります。たとえば人材紹介会社からの紹介であれば、仲介手数料が返金されるケースもあるからです。
とはいえ、せっかく入職した職場を早々に辞めるのはもったいないことでもあります。試用期間中に気になることがあれば、その旨を一度上司に相談すると良いでしょう。希望に合わせて環境を整えてくれるなら、辞めたいという気持ちも変わるかもしれません。
理由によっては仕方がないケースもある
上司への相談ではどうにもならないほど職場の労働環境が悪いなら、退職を検討しましょう。たとえば、以下のような状況ならすぐ転職すべきです。
・希望した条件と大きな乖離があった
・いわゆるブラック企業のような働き方を求められる
・職場内でいじめがある
・求人情報に虚偽の内容を記載していた
合わない環境で無理をしながら働き続けると、いつか心身が壊れてしまうかもしれません。自分を守るためにも、早めに転職するのがおすすめです。
なお、このような事態で転職する場合は、次の転職の採用面接時に退職した理由を伝えることをおすすめします。短期間での転職はマイナスイメージを抱かれることもありますが、事情によっては、やむを得ないと受け入れてもらえる可能性もあります。
看護師が入職してすぐに辞めたくなったときにとるべき行動
看護師が新しい職場へ入ってから、すぐに辞めたくなった際はどうすべきなのでしょうか。
辞めたい理由をしっかり考える
まずは、なぜ辞めたいのか理由を考えてみましょう。具体的な理由がなければ、上司に退職の意思を示すときに毅然とした態度でいられません。仮に労働環境が改善すれば辞めずに済むことだったとしても、問題点を明確に伝えなければ解決は困難です。
なんとなく居心地が悪い、仕事がやりにくいといったことが理由であれば、まだ新しい職場に慣れてないだけかもしれません。労働環境の面で急を要する場合を除けば、慣れるまでもう少し頑張ってみるのも良いでしょう。
上司に相談してみる
「辞めたい」と感じる理由が明確になっている場合は、上司や先輩に相談するのもおすすめです。入職前に聞いていた労働条件と異なっている点があれば、相談することで改善されるケースもあります。
職場を辞めるのは簡単です。しかし、むやみに辞めようとするのではなく、まずは身近な人に相談することが大事です。自分の悩みに対し、解決策を一緒に考えてくれる上司や先輩がいるなら、むしろ良い職場といえるでしょう。
異動を希望する
配属された診療科目の環境や条件に不一致を感じるのであれば、異動により現状が変わる可能性もあります。不一致が理由なのであれば、上司に異動願を相談してみましょう。
採用する側にとっても、人員が減るのは痛手です。退職しなければならないほどの苦しみを感じていることと、異動希望を伝えれば、調整してくれる職場もあるでしょう。退職したい理由が配属先の問題だけなら、一度相談してみるのがおすすめです。
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看護師が転職ですぐに辞める際の注意点
転職後、すぐに辞める決断をした場合、どんなデメリットがあるのでしょうか。注意点を2つ挙げました。
次の転職で不利になるケースもある
いかなる理由があっても、転職したばかりの職場をすぐに辞めたという事実は残ってしまいます。履歴書や職務経歴書にはこれまでの経歴をすべて書かなければなりません。隠し通していくのは大変です。
転職希望先に退職理由を伝えられる機会があれば良いですが、書類選考の段階では「すぐに辞めた」という事実だけが先行し、不利になるケースもあります。
面接の場でも、なぜ前職をすぐに辞めてしまったのか、必ず聞かれます。いざというときに退職理由をきちんと説明できるよう、面接対策をしておくことが重要です。
すぐに辞める癖がついてしまう可能性がある
何度も退職を繰り返していると、知らず知らずのうちに辞め癖がついてしまうこともあります。職場をすぐ辞めることに抵抗がなくなり、「嫌なことがあれば辞めればいいか」と、転職を繰り返してしまう人は多くいます。
明確な理由なく職場を変え続けると、その後の転職活動に悪影響を与えます。なんとなく合わない、居心地が悪いという理由だけで辞めるのは、控えるようにしましょう。
すぐ辞めた後の看護師が転職で失敗しないためには
短期間で前職を辞めており、転職活動をしている最中の人もいるのではないでしょうか。前職で苦労して転職活動をするなら、次はなおさら長く働ける職場を選びたいところです。最後に、転職で失敗しないためのコツを2つ解説します。
転職後のミスマッチを減らす
転職後にすぐ辞めてしまう理由のひとつに、思い描いていた労働環境のイメージとのミスマッチがあります。「働き始めてみたら、思っていたのと違った」と感じてしまう状況は避けたいものです。
このミスマッチを極力減らすことができれば、不満を抱えずに長く働き続けられる可能性が高くなります。
そのために、前職をなぜ辞めることになったのか理由を分析しましょう。その上で、辞めてしまった原因が再び発生しない職場を選ぶようにしましょう。
まずは労働条件から職場の雰囲気、実際に働いたことのある看護師の口コミまで、調べられる限りの情報を集めます。とはいえ、求人情報だけでは分からないこともあります。職場見学を受け入れている職場に訪れるのも良いでしょう。
同じ理由で早期退職を繰り返すことで経歴に傷がついてしまいます。ときには周囲にアドバイスも求めつつ、理想の職場の姿を具体化しましょう。
転職エージェントのサポートを受ける
自分に合う職場を見つけるためには、たくさんの求人情報を見比べることが重要です。豊富な求人情報に目を通せば、理想とする職場も見つかりやすくなります。
また、転職活動をひとりだけで進めるのはおすすめしません。自分のスキルに合う職場を選んだり、入職前に採用側と条件交渉を行ったりする際には、転職に詳しい人からのサポートを受けた方がスムーズに進む場合もあります。
スマイルナースは、看護師の求人情報が豊富です。業種別、診療科別に求人情報をチェックでき、希望条件に合う職場を見つけやすいのが特徴です。
転職活動で行き詰まったときには、転職コーディネーターからアドバイスを受けることもできます。「もう転職で失敗したくない」「希望どおりの職場へ転職をしたい」と考えている看護師の方は、ぜひスマイルナースの利用をご検討ください。
まとめ
転職活動では、時間と体力、精神力が必要です。苦労して転職した職場をすぐに辞めるのは避けたいものです。
転職理由がやむを得ないものなら、早々に辞めるべきです。しかし、辞めなくても済む方法があるのであれば、環境改善に向けて動くことも大切です。
転職後、またすぐに転職をする状況になった場合は、前職を辞めた理由をしっかり分析しましょう。同じ失敗を二度と繰り返さないように肝に銘じつつ、ときには転職エージェントの力も借りながら、理想の職場探しを始めてみましょう。