何年目の転職が多い?看護師の転職事情と注意点を徹底解説

何年目の転職が多い?看護師の転職事情と注意点を徹底解説

何年目の転職が多い?看護師の転職事情と注意点を徹底解説

看護師として働くにあたり、同じ職場で長く働き続けたいと考える人が大半です。しかし、さまざまな事情により転職を考える看護師も少なくありません。一般的に看護師は、働き始めてから何年目くらいで転職を考えるのでしょうか。

今回は、看護師の転職事情を深掘りします。経験年数別の転職事情や、転職を考える際の注意点もまとめました。参考にしてください。

看護師は何年目から転職を考えている?

まずは看護師が転職を考える時期について解説します。思いのほか早い時期に、多くの人が転職を経験していることに驚くかもしれません。

看護師1年目から転職を考える人もいる

早々に転職を考える看護師は少なくありません。ほかの業界と比べても転職を考える時期は早く、1年目から転職活動を始めるケースもあります。

看護師の仕事は多忙で、夜勤や残業がある職場が多くみられます。加えて患者さんの命を預かるというプレッシャーから、精神的にも肉体的にも負担がかかります。そのため、仕事に慣れないうちに転職を考える人も少なくないのです。

また看護業界は、ほかの業種と比べて慢性的に人員不足に悩まされています。人手が足りず労働環境が悪化し、早々に転職を考えるといったケースが多くみられます。

看護師の約40%が5~7年以内に転職している

看護師を対象に現在の職場での勤続年数を聞いた調査では、1~4年未満という回答が最も多いことが分かっています。

出典:日本看護協会「2021年 看護職員実態調査」

また、看護師の約40%は、勤続年数5年未満で転職しているという調査結果もありました。

出典:日本医療労働組合連合会「医療労働 看護職員の労働実態調査『報告書』」

短いと思うか、長いと思うかは人それぞれですが、看護師はほかの業種に比べて転職する人が多い職種だといえます。

【経験年数別】看護師の転職事情

看護師の転職が多いとはいえ、あまりにも早すぎる転職は不利にならないかと心配する人もいるでしょう。続いては、看護師の経験年数別に見る、転職の特徴やメリットを紹介します。

看護師経験1年目での転職

看護学校を卒業して間もない1年目の看護師は経験が浅いため、積極的に採用している職場は多くありません。しかし、前述のとおり看護業界は慢性的に人手不足のため、1年目で転職した人を第二新卒として受け入れる病院もあります。

無事に転職が決まれば、新しい職場でも新人同様に指導してもらえることでしょう。

4月入社に備え、求人数が増える1~3月に転職活動を行えば、新卒採用とタイミングが合うため、新人と一緒に研修を受けられる可能性もあります。

看護師経験2年目での転職

2年目の看護師は、1年目よりも転職市場の需要が高くなります。業務上の基礎知識やスキルは身についており、比較的早く現場で活躍してくれると期待されるからです。

書類選考や面接の場面では、いまの自分がもっている知識やスキルを明確にし、転職先でどう活かせるかをしっかりアピールしましょう。

とはいえ、2年の経験年数では、自分の知識やスキルに自信をもてない看護師も多いことでしょう。転職後の職場で新人と同じように研修を受けられるかどうか、応募時に確認しておくことも大切です。

看護師経験3年目での転職

看護師経験が3年を超えると看護師は一人前と判断されます。新人の教育担当も任されやすくなるでしょう。

3年目にもなれば、看護師としての技術や知識も十分身についていると考えられます。

一方、経験3年目の看護師の多くは、まだ仕事の進め方が定まっていません。採用側も教育しやすい経験年数なので、職場になじみやすいといった理由で受け入れやすいと考えます。

なかには、3年目でワークライフバランスの充実を図って転職する人も多くいます。職場選びの際には、理想の働き方が実現できるかどうかをしっかり確認しましょう。

看護師経験4~5年目での転職

3年以上の経験があれば、それだけで高く評価されます。4~5年目ともなれば看護師としての経験は十分にあるとされ、即戦力として最も採用されやすくなります。

プリセプターを経験したことのある看護師であれば、転職先での仕事に慣れたあと新人教育を任される可能性も高くなります。

将来像や理想とする看護師像ができあがっていれば、転職市場ではさらに有利になります。転職先に求めることを明確にし、条件に合った仕事を探しやすくなるからです。

看護師経験6年目以上での転職

6年以上の看護師経験があれば、さらに幅広い転職先を考えることができます。看護師としての技術や知識を活かして、介護施設で働く、産業保健師の道を目指すといったことも検討してはいかがでしょうか。

他分野に興味があるなら、6年目以降になってから目指すのが良いでしょう。

引き続き病院やクリニックで働きたい場合にも、豊富な看護師経験は強みとなります。前職でマネジメントや後輩を指導した経験があれば、選考の際に有利になるでしょう。労働条件の交渉も行いやすくなります。

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看護師が転職を考えるときの注意点

看護師の転職には、注意すべきポイントもあります。見切り発車で転職を進めてしまうと困難にぶつかるリスクを伴います。よく考えてから行動に移しましょう。

転職を成功させるための具体的な方法も、合わせて解説します。

看護師歴1年未満の転職はよく考えてから

前述のとおり、看護師経験が浅いほど転職市場での需要は低くなります。特に1年目の看護師は経験が浅く、新人同然と見なされる場合もあります。採用側からの需要も少ないため、スムーズに転職できない可能性が高くなります。

一般的に、看護師として一人前と見なされるのは3年働いてからです。これより少ない経験年数での転職には慎重になるべきでしょう。

明確な転職理由がない場合は、いまの職場で知識と経験を積むことを優先した方が良いかもしれません。

経験年数に関係なく転職した方が良い場合もある

転職するにあたり、以下のような理由があれば、経験何年目かに関係なく受け入れられやすくなります。

・入職後の労働条件が、採用時に提示されたものと大きく異なっている
・労働環境が悪く、体調を崩してしまった
・人間関係に恵まれず、大きなストレスや負担を感じている
・教育環境が整っておらず、スキルアップできない

特に労働条件の不一致や、劣悪な労働環境、精神的な負担から体調不良を起こしている場合は早めに転職しましょう。

「なんとなく合わなかった」という理由では、応募先も採用をためらいます。特に看護師経験が浅いと、「またすぐに辞めるのではないか?」と思われてしまいます。

転職は一人で行うよりサポートを受けた方が良い

転職経験が少ないと、転職を進める中でつまずくことも多いでしょう。そもそも多忙な看護師が仕事をしながら転職活動するのは大変です。

転職活動をひとりで進めようとせず、転職エージェントの力を借りましょう。自分のスキルや経験を活かせるのはどんな職場か、どのような条件が妥当なのか、第三者視点の冷静な意見をもらうことが大切です。

看護師専門の転職エージェント「スマイルナース」なら、看護業界に詳しいコーディネーターから転職のサポートを受けられます。初めて転職する人も安心して頼れるサービスが整っています。ぜひ利用をご検討ください。

まとめ

看護師は、比較的早いタイミングで転職を経験する人が多い職種です。経験年数が長いほど転職市場では有利に働きます。よほどの理由がない限り、看護師経験が浅い状態で転職するのは避けましょう。

転職を成功させるためには、自分のスキルや知識を活かせる職場、自分に合った環境の職場を選ぶことが重要です。転職エージェントのサポートも検討しつつ、理想の転職先を探してみてはいかがでしょうか。

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