【パートで働きたい看護師の履歴書の書き方は?採用されやすくなるポイントや例文を紹介】

パート希望の看護師が就職活動をする際に、応募先への提出が必要となる履歴書。久しぶりの作成で書き方について不安を感じる人も多いのではないでしょうか。

そこで、パートで働きたい看護師が履歴書を書くときのポイントについて解説します。パート希望の看護師ならではの履歴書の作成のコツについても紹介しているので、参考にしてみてください。

履歴書を書く前に準備しておくべきもの

履歴書を作成するには、事前の準備が必要です。履歴書を書き始める前に、まずは以下のものを用意しましょう。

写真

履歴書には、証明写真を貼付する必要があります。写真の大きさは、履歴書のサイズにかかわらず「縦4㎝×横3㎝」が一般的です。
履歴書に貼る証明写真は、3ヶ月以内に撮影したものでなければいけません。手元に条件に合う写真がない場合は、あらかじめ撮影して用意しておきましょう。

証明写真は採用担当者が履歴書を見たときに第一印象として残りやすいものです。写真撮影時にはスーツなどフォーマルな服装を選び、髪型や髪色が派手になりすぎないように気を付けましょう。

街角にある証明写真機よりも、写真館やフォトスタジオで撮影したほうが魅力的な写真に仕上がるのでおすすめです。スナップ写真の切り抜き等は使わないように注意しましょう。

黒色のボールペン

履歴書を手書きで作成する際に、ボールペンが必要になります。正式な文書の文字は黒色や青色で書きますが、黒色の方が一般的です。水性インクだと文字がにじむ可能性があるため、油性インクのボールペンを用意しましょう。

履歴書・封筒

履歴書は、用紙によってサイズやフォーマットが異なります。履歴書の各欄を比較して自分が書きやすいものを選びしましょう。就職活動で一般的に用いられるのはA4サイズの履歴書です。

履歴書のサイズによって必要な封筒のサイズも変わります。A4サイズの履歴書なら角2封筒、B4サイズの履歴書なら角3封筒を使えば、応募書類を折らずに入れられます。

関連記事

履歴書は、採用担当者に自身の人となりや魅力、熱意を伝える重要な書類です。 看護師の履歴書に記載される内容が重要であるのはもちろんですが、履歴書を入れる封筒の選び方や書き方、提出方法などによっても採用担当者に与える印象は大きく変わります[…]

履歴書は複数枚用意する

履歴書は原則手書きで作成します。書き間違えたときは、修正液や修正テープを使うではなく新しい用紙に書き直す必要があります。履歴書に修正跡があると、誰が修正したのか分かりにくく、文書の信ぴょう性が下がってしまうためです。

失敗してもすぐに書き直せるように、履歴書は複数枚用意しておくとよいでしょう。インターネットからダウンロードすれば、複数枚分を用意しても高額な費用がかかりません。

志望動機の書くときに気を付けたいポイント

履歴書の志望動機では、応募先で働く熱意を伝えられます。ここでは、採用側によい印象を与えられる志望動機の書き方のポイントについてみていきます。

ポジティブな表現を使う

志望動機は前向きな表現で記載するようにしましょう。ネガティブな内容を書くと、印象が悪くなることがあります。

特に、パートで働きたい看護師の多くは、ブランクがあることへの不安を抱えています。就職後は仕事を頑張りたいという意欲や、具体的にどんなことに力を入れたいかなど、ポジティブに伝えることが大切です。

250~300文字程度にまとめる

履歴書内の志望動機の記入欄は小さく、文字数が多くなると文字も小さくなってしまい読みにくくなります。志望動機は250~300文字を目安に文章をまとめましょう。

志望動機欄を細かい字でびっしり埋めると、採用担当者に負担を与えかねません。また志望動機を空欄にすると、「応募先で働く熱意がない」と捉えられ、自分の印象が悪くなってしまう可能性もあります。

志望先の情報を取り入れる

履歴書の志望動機が当たり障りのない内容で書くと、「とりあえず働ければどこでもよいのだろう」と思われるおそれがあります。応募先に多くの志望者がいる場合には、採用担当者の目に留まるのが難しく採用されにくくなるかもしれません。

志望動機には、病院やクリニックの理念や看護の方針などを取り入れ、「そこだから働きたい」という気持ちが伝わるような文章にする必要があります。

フルタイムで働けない理由を書く

多くの病院やクリニックでは採用や教育に時間をかけているので、看護師に長く勤めてほしいと考えています。パートでの就業を希望すると、「なぜフルタイムで働けないのか」と採用側から疑問に思われることがあります。

志望動機には、フルタイムで働けない理由や週に勤務できる頻度などの希望を入れてみるのもよいでしょう。応募先からの理解が得られやすくなったり、就職後のミスマッチを防いだりするのに役立ちます。

パートで働きたい看護師の志望動機の例文

パートで働きたい看護師には、それぞれに理由や事情があるものです。ここでは、パート看護師の志望動機の例文についてみていきましょう。

育児と両立しながら働く場合

子どもを育てながらパートで働きたい看護師は、就職後の働き方の希望について少し触れましょう。採用側にマイナスの印象を抱かれないように、要望を控えめに書くことも大切です。

子どもが小さいうちは育児に集中したいという考えがあり、出産をきっかけに前の職場を退職しました。

先日、子どもの年齢が3歳を迎えました。子どもを預けられる保育園も見つかったので、私も再び看護師として働きたいと考えています。入職後も保育園の送り迎えがあり、夜勤に入るのがまだまだ難しいため、パート雇用で働ければと思います。

貴院にはパートで働く看護師が多く、急なお迎えやお休みにも理解があると存じております。育児と両立しながら働けると思い、応募しました。

専業主婦から働く場合

専業主婦の期間が長くなるとブランクが空くため、看護師として再就職することに不安を感じる人もいるでしょう。志望動機では、仕事に慣れるための自己研鑽や熱意をアピールするのがおすすめです。

私は結婚後に看護師を辞め、専業主婦として家事と育児に専念してきました。
子どもの小学校卒業を控えて、自分の時間に余裕が増えてきました。そこで看護師としてまた働きたいと考え、貴院での就業を志望しております。

10年以上のブランクがあるため、まずは週3~4日、1日5時間程度から始めていければと思います。勤務時間や日数を増やすためにも、早く仕事に慣れるよう尽力します。

結婚前は貴院で5年間働いていました。そのため、他院よりも仕事復帰しやすいと考えております。今後はパート雇用でも一戦力として貢献していきますので、よろしくお願いいたします。

将来的にフルタイムで働きたい場合

パートで働きたい看護師のなかには、パート勤務に慣れてきたらフルタイムに移行したいと考えている人もいるかもしれません。いずれフルタイムで働きたい人の志望動機の例文は以下の通りです。

結婚前までは、病院の病棟にて常勤で働いていましたが、出産を機に退職しました。現在は自宅近くのクリニックで、パート看護師として働いています。
子育てが一段落する数年後には、再び常勤で働くことを希望しています。

現在の職場環境には満足していますが、実践できる看護ケアに限りがあり、大きな病院で働きたいと考えております。看護師としてのキャリアアップを目指すために、貴院を志望しました。

最初はパート勤務から始めて、子どもが中学に入学するタイミングで常勤になれればと幸いです。責任を持って業務にまい進しますので、よろしくお願いいたします。

学歴・職歴(職務経歴書)の書き方

履歴書内の学歴と職歴は、自分がどこで教育を受けて、どんな仕事をしてきたのか伝える部分です。意図せずとも誤った内容を書くと、学歴詐称や経歴詐称につながるので正確に記載しましょう。

和暦・西暦のどちらかに統一する

学歴と職歴の記載に使う年の表示は、和暦か西暦の2つがあります。いずれでもかまいませんが、履歴書全体で表記を統一しましょう。

和暦を使うときは、元号を省略してアルファベットで記入するのはNGです。履歴書は正式な書類なので、「昭和」「平成」「令和」と略さず記載する必要があります。

学歴は高校入学から

履歴書の学歴欄には、高校入学以降のものを書いていきます。義務教育の中学卒業までは記載する必要はありません。履歴書の書き違いで多いのが、学歴欄の入学・卒業年です。

正確な年や元号を書くために、自動計算ツールなどを用いて記入するとよいでしょう。

正式名称で書く

学歴・職歴欄に記載する学校名や病院名は正式名称で記入します。元号と同様に、略称を使わずに記載しましょう。勤務した病院名を書くときは、法人名や部署名も記します。

部署名まで書くことで、採用側に自分のスキルや経験が伝わりやすくなります。また前職でパート勤務だった場合は、病院名のあとに「パートとして入職」と記載します。

必要に応じて職務経歴書を作成する

学歴や職歴はすべて記入するのがマナーですが、人によっては、履歴書の職歴欄では経験やスキルを伝えきれないこともあるかもしれません。その場合は、職務経歴書を別途用意して、履歴書と一緒に提出するとよいでしょう。

職務経歴書も添えるのであれば、履歴書の職歴欄には「詳細は、別紙(職務経歴書)をご参照ください」と記入します。

履歴書を書き終わったら行うこと

履歴書を書き終えたら記載内容に誤りがないか確認し、控えを用意しましょう。履歴書の作成後にすべきことは以下の通りです。

全体の誤字脱字を確認する

履歴書に鉛筆で下書きをしても、漢字や送り仮名などの間違いがみられることがあります。文章を書いているときには気づかないことが多いので、清書する前に、改めて全体の文章をチェックしましょう。

一字一字しっかり確認して、間違いがないかを確認します。

履歴書のコピーを保管する

採用試験の面接時には、採用担当者から志望動機など履歴書の内容を踏まえた質問がなされます。履歴書で書いた内容を覚えておけば、質問に対して回答しやすくなります。

履歴書が完成したらコピーを取っておきましょう。履歴書の記載内容を丸暗記する必要はありませんが、いつでも確認できるようにしておくと面接対策に有効です。

提出方法を確認する

履歴書の提出方法は、病院やクリニックによって異なります。郵送か持参かで用意するべきものが異なるため、提出方法を必ず確認して準備しましょう。

履歴書を郵送する場合は、履歴書や職務経歴書のほかに送付状が必要です。送付状は採用担当者に向けたあいさつの手紙です。忘れずに添えましょう。

採用試験当日に履歴書を持参する際も、カバンから直接出して渡すのではなく、クリアファイルに入れた履歴書を封筒から出して渡すのがマナーです。

まとめ

パートで働きたい看護師にとって、履歴書の作成は就職活動の第一歩です。パートを希望する場合は、常勤で就業する場合と志望動機のアピールポイントが異なります。魅力的な履歴書を作るために、記事内で紹介した内容を参考にしながら作成しましょう。

看護師専門の転職エージェント「スマイルナース」では、パート看護師の求人情報や就職活動に役立つ情報を紹介しています。これから病院やクリニックを探す人は参考にしてみてください。

看護師の”転職”をお考えの方へ

  • 看護師の公開求人数70,000件以上!スマイルナースの「サービス」についてご説明します。
  • 看護師専門だから出来る!面接の相談や履歴書の書き方など「失敗しない転職活動」のお手伝いをします。
  • 看護師業界に精通した専任キャリアアドバイザーが、「あなたの希望にあった求人」をご紹介します。

無料転職サポートに登録する