看護師の転職時の挨拶は大切!例文や印象が良くなる話し方を解説

転職後、新しい職場の初出勤の日に行う「入職の挨拶」。何を話せばよいのかわからなかったり、うまく挨拶できるか自信がなかったりと不安に感じている人も多いでしょう。

入職初日の挨拶は、あなたの最初の印象を決定づける非常に大切な機会です。この記事では、看護師が転職先で挨拶をする際のポイントや、パターン別の挨拶の例文、転職初日をスムーズに過ごすための注意点を解説しています。落ち着いて入職初日を迎えたい人は、最後まで読んでみてください。

看護師が転職の挨拶を考える際のポイント

転職先に出勤する初日には、朝礼やミーティングなど、スタッフが集まる朝一番の時間帯に挨拶をする流れとなるのが一般的です。これから一緒に働く部署のスタッフに、自身の名前や勤務経験、仕事への意気込みなどを簡潔に伝えましょう。

まずは、挨拶の内容を考えるときに役立つポイントを解説します。

必須事項を忘れない

入職初日の挨拶は、自己紹介の場でもあります。自分の人となりが相手に伝わるように、次の項目を含めて挨拶文を考えるようにしましょう。

・名前(フルネーム)
・前職での配属先や担当業務
・実務経験年数
・仕事への意気込み

新しい部署での仕事に慣れるまで、ほかのスタッフから業務内容について指導を受けることになります。初めの挨拶で今までの配属先や主に担当をしていた診療科、これまでの経歴を共有することで、適切な指導をしてもらいやすくなるでしょう。

また、仕事への意気込みを話すことにより、周囲に好印象を与えることができます。

自慢にならないようにする

挨拶や自己紹介の場では、これまでの経歴や前職で担っていた業務内容について話すこともあるでしょう。その後の会話のきっかけを作るためにも、前職の話をすることは問題ありません。

しかし、自分の誇りである過去の実績は、話し方によっては周囲に自慢や嫌味に受け取られることもあります。新しい職場では一からのスタートとなるため、大きな実績や経験をたくさん並べすぎないようにするほうが無難です。謙虚さを忘れずに話すことを心がけましょう。

簡潔にわかりやすくまとめる

転職先での初日の挨拶は、朝礼やミーティングなど、朝一番のタイミングで行われることが多いでしょう。

朝は情報収集や処置の準備など、仕事に取りかかる前の忙しい時間帯です。挨拶が必要以上に長いと集まったスタッフの業務開始が遅れ、迷惑をかけることになりかねません。挨拶の文言はなるべく簡潔に、1〜3分をめどにまとめましょう。

また、思いつきで話すと要点がうまく絞れなかったり、伝えたいことがまとまらなかったりしてしまうとマイナスな印象になりかねません。転職日までに挨拶の文言を練習し、スムーズに話せるようにしておくことをおすすめします。

プライベートな話題は要注意

挨拶の際、親近感を出すためにプライベートな話題を選びたいと考える人もいるでしょう。プライベートな話題を盛り込むことにより、自分のキャラクターが伝わりやすく、人柄を印象付けられます。

しかし、うまく話に盛り込めれば場を和ませられる一方、内容によっては裏で噂になってしまうなど、人間関係の構築に悪い影響を与える可能性もあります。

プライベートな話題を出してはいけないわけではありませんが、最初からオープンにあれこれ話しすぎないように注意しましょう。

看護師が使える転職の挨拶の例文

転職初日の挨拶は、これから一緒に働く同僚に自分の人となりを伝える大切な機会です。当日にスムーズに話せるよう、事前に流れを考え、練習しておくことをおすすめします。
ここからは、入職の挨拶に使える例文をパターンごとに紹介します。

一般的な挨拶

まずは自己紹介を含めたシンプルな挨拶文を紹介します。必要事項を踏まえ、わかりやすく簡潔にまとめるよう心がけましょう。

「おはようございます。本日付けで入職いたしました、〇〇(フルネーム)と申します。

これまで△△病院の呼吸器内科病棟で4年、回復期リハビリテーション病棟で2年勤務しておりました。今回、外科病棟の勤務となり、初めてでわからないことも多いですが、精一杯取り組んでまいります。よろしくお願いいたします」

ブランクがあることを伝える挨拶

出産や子育てで、しばらくブランクが空いたのちに看護師として新たに仕事に就く人もいるでしょう。その場合には、ブランクがあることを正直に伝え、意気込みとともにまとめることをおすすめします。

「おはようございます。本日からお世話になります〇〇(フルネーム)です。

前職では4年間消化器内科病棟に勤めていましたが、出産、育児を機に退職してから5年間のブランクがあります。できるだけ早く感覚を取り戻し、仕事に慣れるように頑張ります。

よろしくお願いいたします」

プライベートな話題を取り入れた挨拶

趣味や出身地など、プライベートな話題を取り入れる場合の例文を紹介します。

「おはようございます。本日からお世話になります〇〇(フルネーム)です。

前職では回復期リハビリテーション病棟に所属していました。プライベートでは音楽を聴くのが趣味で、よくコンサートに出かけています。もし同じ趣味の方がいらっしゃったら、ぜひお話させてください。

業務に早く慣れるよう、一生懸命頑張りますのでよろしくお願いいたします」

目標などを取り入れた挨拶

仕事における目標や今後取り組みたいことなど、新しい職場で挑戦したいことを取り入れた挨拶文の例を紹介します。

「おはようございます。本日からお世話になります〇〇(フルネーム)です。前職では急性期病棟で4年間勤務していました。

患者さまの退院支援に興味を持つようになり、地域包括ケア病棟のあるこちらの病院に転職を希望しました。患者さま一人ひとりのニーズに合わせ、万全の準備をして自宅へと戻れるよう地域とつなぐ支援ができる看護師になりたいと考えています。

初めてでわからないことも多いですが、精一杯取り組んでまいりますので、よろしくお願いいたします」

転職の挨拶をするときに気をつけたいこと

ここまで、転職初日の挨拶について内容や、例文を紹介してきました。
事前に簡潔で伝わりやすい文言を考えたとしても、実際に挨拶をする場面で上手に話せなければ、相手にうまく自分のことを伝えられません。そこで、より印象を良くするために、挨拶時に心がけたいことを解説します。

笑顔で明るく話す

転職初日の挨拶は、その人の第一印象を決定づける重要な場面です。好印象を与えるために、挨拶の言葉だけでなく、表情や話し方にも配慮しましょう。やはり「笑顔」は大切です。

緊張をすると顔がこわばってしまうこともありますが、表情が暗いと相手に話しかけにくい雰囲気を与えてしまいます。ニコニコと温かい笑顔を意識して作るよう心がけましょう。

また、話をするときには聞く人の目を見てアイコンタクトをとることで、相手から共感を得やすくなります。目をじっと見続けることが難しいと感じる場合は、目と目の間あたりを見るようにすると、不自然になりにくいでしょう。

大きめの声を心がける

挨拶では、後ろのほうにいる人にも伝わるよう、大きな声ではっきりと話すことが重要です。
声が小さいとそれだけで暗い印象となり、挨拶の内容もきちんと伝わりません。特にマスクをしていると声がこもりやすく、自分では大きな声を出しているつもりでも、相手には聞こえていないこともあります。

また、緊張するとつい早口になってしまう人は、意識してゆっくりと話すようにしましょう。ゆっくりと話すことで挨拶の内容をしっかりと相手に伝えられます。

事前に練習しておく

挨拶の言葉はできるだけ事前に練習しておくことをおすすめします。前もって練習をしないまま人前に立つと、緊張して話す内容を忘れたり、声が小さくなったりし、相手に悪い印象を与えてしまう可能性があるためです。

あらかじめ声の大きさやトーン、表情などをチェックしながら練習しておくと、たとえ緊張していたとしても相手に伝わりやすく話せます。これから一緒に働く同僚に好印象を与えるためにも、事前に何度か練習してから当日に挑むようにしましょう。

また、練習時に時間を計り、「1分間でまとめるとこのくらい」ということを体感しておくと、手短にわかりやすい挨拶ができるようになります。

個別の挨拶もする

転職後は、朝礼やミーティングで全体への挨拶だけでなく、個別の挨拶も重要です。看護師の職場はシフト制のところが多く、全体への挨拶を行う初日に会えていない人もいます。顔を合わせたスタッフ一人ひとりに積極的に声をかけましょう。

個別に挨拶をするときには、「本日より配属となった〇〇です。よろしくお願いいたします。」といった簡単な内容で十分です。明るくにこやかに挨拶するよう心がけましょう。

転職初日を円滑に過ごすための注意点

転職初日は、うまく職場に馴染めるか不安な人も多いでしょう。初めての職場で慌てずスムーズに過ごすためには、事前の準備が大切です。転職初日を円滑に過ごすための注意点について解説します。

転職初日に手土産は不要

転職初日に退職時のように手土産が必要かどうか、悩む人は多いでしょう。しかし、入職時に手土産を持っていく必要はありません。入職時の手土産持参を禁止している職場もあるからです。

知り合いがいる場合や、挨拶の際に配りたい、会話のきっかけにしたいなど、どうしても持っていきたい人以外は、菓子折りは不要と考えましょう。転職初日に手土産がないからといって、失礼にはあたりません。

必要な持ち物は早めに用意しておく

転職初日には、必要書類の記入や提出といった手続きが行われます。年金手帳や印鑑など、指示された持ち物はきちんと用意しておきましょう。一般的には、以下のようなものが必要になります。

・年金手帳
・雇用保険被保険者証
・マイナンバーカード
・給与振込先の通帳やカード
・看護師免許
・健康診断結果
・印鑑 など

白衣やナースシューズは、職場から支給される場合と、自分で用意する場合とがあります。どちらになるのか事前に確認しておきましょう。

また、新たな仕事で教えてもらったことや質問したいことを書き残しておくための筆記用具とメモ帳の持参は必須です。

初日の服装には要注意

看護師は、仕事開始前にユニフォームに着替えるため、通勤時の服装は比較的自由度が高い仕事です。しかし、転職初日には、勤務開始前に私服姿で職員と挨拶をする可能性があります。私服にも気を配っておくほうがよいでしょう。

特に指示がなければスーツを着る必要はありませんが、カジュアルすぎる服装だと悪い印象を与えかねません。ジャケットとワイシャツやブラウス、下はスカートやスラックスのようなオフィスカジュアルな服装で出勤することをおすすめします。

まとめ

この記事では、看護師が入職の挨拶を考える際のポイントや、パターン別の挨拶の例文、転職初日をスムーズに過ごすための注意点を解説しました。

入職の挨拶は、第一印象を決定づける重要な場面です。緊張して普段どおり振る舞えないこともあるかもしれません。話す内容をあらかじめ決めておき、できるだけ好印象を与える挨拶になるよう練習しておきましょう。

スマイルナースでは、一人ひとりの希望や条件に合わせた転職サポートを行っています。これから転職を考えている人や、転職に関する不安を解消したい人は、ぜひお気軽にご相談ください。

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