看護師の業務のやりがいは?魅力や良いところを紹介

看護師の業務のやりがいは?魅力や良いところを紹介

看護師の業務のやりがいは?魅力や良いところを紹介

看護師は患者さんの生命を守り、健康で心豊かな生活を送れるようサポートする重要な役割を担っています。これから看護師を目指すにあたって、看護師という仕事のやりがいや魅力を知りたいと考える人は多いのではないでしょうか。

この記事では、看護師の業務のやりがいや魅力を、各職場ごとに解説するとともに、やりがいを感じられない時の対処法もお伝えします。

面接や小論文で看護師の魅力について上手に伝える方法も紹介するので、参考にしてください。

看護師の業務のやりがいは?

看護師の業務には、患者さんの生命や健康を守ることはもちろん、精神的なサポートも含まれます。こうした業務を通し、やりがいを感じる看護師は多くいます。

以下、看護師の業務のやりがいについて解説します。

患者さんから感謝してもらえる

看護師として働く上で、患者さんから感謝の言葉をもらえることは、やりがいを感じられる瞬間の1つです。

入院中の患者さんは、病気のために動きたくても動けなかったり、普段は自分でできることでも看護師の手を借りなければできない状況にあったりします。

例えば、長期間お風呂に入れない状況では、看護師は患者さんの背中を温かいタオルで拭く援助をします。その際、患者さんから「うわぁ気持ちがいい。ありがとう」と感謝されることは少なくありません。

看護師は、日々の看護ケアを通して患者さんの小さな変化に気付き、細やかなケアを提供します。患者さんが安心して療養できる環境を整えることで、健康が回復したり、精神的サポートにつながったりすると、看護師としての喜びを感じられるでしょう。

患者さんの元気になる様子を見届けられる

看護師として働いていると、患者さんが病気や怪我から回復していく過程を間近で見届けることができます。例えば病院の場合、入院直後の患者さんは、痛々しい有様であることが少なくありません。看護師は患者さんの少しの変化も見逃さないよう、検温をしたり、コミュニケーションを図ったりします。

また、医師の指示のもと点滴や必要な処置を施し、患者さんの健康回復をサポートします。受け持ち患者さんがよくなっていく過程を見届けられることで、看護師は大きなやりがいと達成感を得られるでしょう。

患者さんやご家族の精神的な支えになれる

看護師は患者さんだけでなく、その家族の精神的な支えにもなります。看護師の業務は、単に患者さんの身体のケアをするだけではありません。患者さんの心のケアも、看護師の大切な役割です。

病気や治療への不安から、患者さんは精神的に落ち込んだり、苛立ったりすることもあります。そのような場面に看護師が寄り添い、患者さんの想いに耳を傾ける状況は多々あります。

看護師が患者さんや家族との信頼関係を築き、きめ細やかな対応をすることで、彼らの心理的負担を軽減できます。患者さんの不安が和らぎ笑顔を取り戻せれば、看護師として大きなやりがいを感じられるでしょう。

チームメンバーと患者さんを支えることができる

看護師は医療チームの重要な一員として、他のメンバーと協力して患者さんのケアを行います。

例えば、地域包括ケア病棟では、看護師・医師・薬剤師といった医療職だけでなく、退院調整に携わるメディカルソーシャルワーカーや理学療法士などと連携し、退院に向けて患者さんや家族をサポートします。多職種とチームを組んで患者さんの健康回復に貢献することは、看護師としてのやりがいの1つです。

看護師の知識やスキルが役立つ

看護師に求められる専門知識やスキルは、就業先の医療機関や施設などによって異なります。

例えば、循環器病棟や集中治療室などでは、患者さんの命を守るための知識や技術、判断力が求められます。患者さんの容態が急変した際、看護師として経験してきた知識とスキルを発揮できれば、直接患者さんの命を救えます。

訪問看護では、基本的に看護師がひとりで対応しなければなりません。これまでに褥瘡処置やストマケアなどの経験があれば、医療依存度の高い利用者さんのお宅でも、活躍できるでしょう。

このように、症状の見極めから処置、医療機器の操作、与薬管理まで、学んだ知識や実践で培ったスキルを活かすことで、患者さんの健康回復に役立っていると感じられ、看護師としての誇りと喜びにつながるでしょう。

各職場の看護師のやりがい

看護師の業務は、就業先の病院や施設によってやりがいや魅力はさまざまです。以下6つの職場における看護師のやりがいを解説します。

病棟看護師
外来看護師
手術室看護師
訪問看護師
介護施設の看護師
美容クリニックの看護師

それぞれ見ていきましょう。

病棟看護師

病棟看護師は、入院している患者さんの全身状態の観察、清潔保持、事故防止などを含め、日々のケアを担当します。

病棟では、患者さんの小さな変化に気付き、医師へ報告したり、専門的な処置をしたりしなければなりません。特に急患を多く受け入れる病棟や周術期ケアを担う病棟では、自分の適切な判断が患者さんの命や健康を守ることにつながり、やりがいを感じやすいでしょう。

また、患者さんとコミュニケーションを図り、信頼関係が築けたときにも、大きな喜びが得られます。

外来看護師

外来看護師には、広い範囲の医療知識とスキルが要求されます。検査の介助や処置、診察の補助などが主な業務で、日々多くの患者さんに対応する力が求められます。

外来では、特に慢性疾患の患者さんのサポートをする機会も多くあります。患者さんやその家族と信頼関係を構築しながら、健康管理のサポートをすることは、外来看護師のやりがいの1つです。

また、外来では医師や他の医療スタッフと協力して診療にあたることになります。医師の診療補助や検査介助など、診療がスムーズに運ぶよう貢献できれば、満足感を得られるでしょう。

手術室看護師

手術室看護師には、患者さんの命に直接関わる重要な役割があります。手術の準備、実施中のサポート、手術後の経過観察まで一連の流れに携わります。術前訪問で患者様の不安を軽減したり手術の介助をしたりしたことで手術が無事に終了すれば、達成感もやりがいも大きくなるでしょう。

また、手術室では、医師・麻酔科医・医療機器メーカーの担当者などとチームで周術期ケアにかかわることができます。チーム医療の醍醐味も味わえるでしょう。

訪問看護師

訪問看護師は、利用者さんの自宅を訪問し、日常生活のサポートや医療的ケアを提供します。利用者さんが最も安心して過ごせる自宅でのケアは、一人ひとりの生活に沿ったサポートできる点でやりがいは大きいものです。

医療機関や施設よりも利用者さんや家族と密接にかかわれるため、信頼関係が築きやすい点も魅力です。

また、医師やケアマネジャー、行政などの多職種と連携しながら、利用者さんらしい自宅での生活を支援することも、訪問看護師ならではのやりがいだといえるでしょう。

介護施設の看護師

介護施設では、主に要介護認定を受けた高齢者の日常生活のサポートを行います。看護師は入居者一人ひとりの心身の状態を把握し、健康管理や服薬管理、医療的ケアを担います。医療の専門家の視点で生活を支えられることは、大きなやりがいとなります。

長期的に入居者とかかわれる介護施設では、一人ひとりとコミュニケーションが密に図れ、信頼関係が築きやすいといえます。そのため、生活習慣や好みなどが把握しやすく、個別性のあるケアを実践可能です。また、人生のしめくくりとなる大切な時期に寄り添えるのも魅力といえるでしょう。

美容クリニックの看護師

美容クリニックでの看護師は、患者さん一人ひとりの抱く悩みやコンプレックス、「こうなりたい」という想いを丁寧にカウンセリングし、最適なケアにつなげることが主な仕事です。

また、美容外科手術の介助やレーザー照射などの施術も行います。美容医療を通じ、患者さんが願いを叶え、自信を取り戻していく姿に寄り添えるのは美容看護師ならではのやりがいです。

また、美容に関心の高い患者さんとの関わりから、最新のトピックやトレンドに精通できるのも魅力の1つです。美容医療の知識や技術を深めながら、患者のニーズに合わせた提案ができるようになれば、看護師としての成長にもつながるでしょう。

面接や小論文での答え方

看護師を目指す際や転職時には、面接や小論文で「看護師のやりがいや魅力」について聞かれることが少なくありません。

以下、ポイントを解説します。

面接で看護師の魅力を答える時

面接では、自身が看護師として持つ情熱や、看護職に対してどういった価値観を持ち、成長していきたいかなどを伝えることが重要です。面接で看護師としてのやりがいや魅力について問われた際は、具体的なエピソードを交えて答えると良いでしょう。

以下は、面接での答え方の一例です。

「病院実習で受け持った患者さんが、私の行った看護ケアによって笑顔を取り戻された姿を見て、看護師としての喜びややりがいを肌で感じました。今後も、患者さん一人ひとりに丁寧に向き合い、それぞれにとって最適なケアを行える看護師を目指していきたいです」

患者さんへの思いやりの気持ちや、看護の仕事を通して将来的にどのように成長していきたいか、といった熱意を伝えることも大切です。

小論文で看護師の魅力を伝える時

小論文では、限られた字数の中で看護師のやりがいや魅力を分かりやすく伝える必要があります。看護師のやりがいや魅力を先に述べ、具体的なエピソードを例に挙げながら自身の想いを展開していきます。

以下は、小論文の一例です。

「私が考える看護師のやりがいや魅力は、経験を重ねることでさらなる成長につながる点にあります。看護師の仕事で得た知識や技術は、病院に限らず訪問看護ステーション、介護施設、クリニックなど、さまざまなシーンで活かすことができます。また、私生活の中で、自身が患者や家族の立場になった場合には、その経験を看護師の仕事に還元することも可能です。人の生死にかかわる看護師の仕事には、人間としても成長できる魅力があると感じています」

看護師としての経験から何を学んだかを具体的に書くことで、看護師の仕事についてのやりがいや魅力を理解している、また十分なスキルを持っていると判断されるでしょう。

やりがいを感じられない時は?

看護師には多くのやりがいがある一方で、つらい思いをすることもあります。看護師として働いていくうち、どうしてもやりがいを感じられなくなることもあるでしょう。

看護師としてのやりがいを感じられないからといって、無理にやりがいを探そうとする必要はありません。なぜやりがいを感じられないのか、まずは自分の気持ちに向き合い、原因を探ってみることから始めてみましょう。

「人間関係がつらい」「業務量が多い」「給与が見合っていない」など、やりがいを感じられない原因があるはずです。

悩んだら周囲に相談を

やりがいを感じられない時は、周囲の同僚や先輩、上司に相談することが大切です。看護師として自分より多くの経験をもつ先輩からのアドバイスを参考にすることで、新たな視点を得たり、解決策を見つけたりできます。

同期の看護師であれば、先輩や上司に比べてお互いの気持ちが理解しあえることもあるのではないでしょうか。一人で抱え込まず、同期に相談することで、ストレスが解消されたり気持ちを切り替えられたりするほか、解決策が見つかったりすることも少なくありません。辛い時期を一緒に乗り越えられる存在は、将来にわたり大きな心の支えになるでしょう。

過去のことを思い出してみる

やりがいを感じられない時は、なぜ看護師を目指したのか、看護師になろうと決めた当時の想いや熱意を思い出してみるのも有効な方法です。看護師を志した原点に立ち返ることで、モチベーションが回復することもあるでしょう。

また、過去に看護師として働く中で感じた充実感や成功体験を思い出してみると、失いかけていた看護の仕事に対する熱意や、新たなやりがいが見つかるかもしれません。過去に描いた理想の看護師像と現状のギャップを再認識し、目標設定をし直すのもよいでしょう。

職場を変えるのも一つの手段

現在の職場や環境が自身に合っていないと感じたら、職場を変えることも1つの手段です。

例えば病院に勤務していて「辞めるつもりはないけれど、なんとなくやりがいを見出せない」という場合、病棟から外来、手術室などへ異動してみると、視点が変わり、看護師としてのやりがいや魅力を見出せるかもしれません。

人間関係や職場の方針に馴染めない場合は、他の医療機関や施設への転職を検討するのも選択肢の1つです。新たな環境で働くことは、看護師としてのやりがいを再発見するチャンスになるでしょう。

まとめ

看護師の仕事は、患者さんやその家族から感謝してもらったり、精神的な支えになれたりと、多くのやりがいを感じられる職業です。また、病棟や外来など、配属先によってもやりがいや魅力は異なります。

その一方で、看護師として働いているうえで、やりがいを感じられなくなることも少なくありません。そのような時は、自身の感情と向き合い、周囲へ相談したり、過去を振り返ってみたりしましょう。自分に合った職場環境を求め、転職を考えるのも1つの手段です。

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