【面接前の病院見学に履歴書は持参する?見学時の持ち物や服装について解説】

看護師が自分に合った転職先を見つけるためには、面接前に病院見学に行くのがおすすめです。実際に病院見学に参加するときに、履歴書を持参したほうがよいのか迷っている人も多いのではないでしょうか。また、当日の持ち物や服装についても気になりますよね。

そこで、看護師の面接前の病院見学の持ち物や服装について解説します。病院見学で心がけたい振る舞いやマナーについても説明しているので、参考にしてみてください。

面接前に病院見学をする4つのメリット

看護師が転職を成功させるコツのひとつに、面接前の病院見学への参加があります。新卒の就職活動では病院見学をする人が多いでしょう。一方、転職時は病院で働く上での勝手が予想できるため、見学へ行く人は少ないかもしれません。

それでも、転職先を吟味するのであれば、やはり面接前に病院見学へ行くのがおすすめです。ここでは、看護師が面接前に病院見学に行くメリットについてみていきましょう。

職場とのミスマッチを防げる

面接前に病院見学に行くと、求人内容からはわからない情報を得られます。院内の様子は病院を訪れるだけでもわかります。しかしながら、病院見学に行くことで、仕事で使うスペースや職場の雰囲気をより詳しく観察できます。

実際に看護師が働いている様子を確認できれば、業務がどのくらい忙しいのかも把握できるでしょう。病院見学に参加することで、自分が実際に働いている様子をイメージしやすくなるので、転職後のミスマッチが起こりにくくなります。

通勤のしやすさや職場周辺の情報がわかる

病院見学で実際に職場まで行くことで、病院やクリニックまでの道順を知ることができます。見学が午前に実施されるのであれば、通勤時の駅やバスの混雑具合の参考になるでしょう。

特に、夜勤のある施設であれば、安全のために病院周辺の様子を知ることは大切です。また、病院やクリニックの周辺にどんなお店があるのか把握できるので、勤務前後の行動もイメージしやすくなります。

入院している患者さんの状況を知れる

病院見学に参加することで、転職後に接する患者層を把握できます。院内の部署や病棟によっても患者層は異なりますが、重症度の高い患者さんの割合や求められる医療処置がざっくりわかるでしょう。

患者さんの様子を見ることで、自分が実際に働いたときの業務の負担や忙しさを把握しやすくなります。

また、転職を希望する看護師の中には、自分の目指す看護を追求したい人もいるでしょう。病院の見学時に看護師と患者さんのやり取りを確認することで、施設がどのような看護を提供しているのか見ることが可能です。

設備の状態や使い方がわかる

病院見学では、院内の設備や医療物品を確認できる機会にもなります。見学時は施設内の設備や物品の質だけでなく、配置も大まかに見てみましょう。物品の保管場所が工夫されていると、日々の業務もスムーズになります。

また、病院やクリニックによっては、自分が扱ったことない医療機器を使っていることもあれば、紙カルテや旧式の医療機器を使っていることもあります。あらかじめ施設の設備について知っておけば、転職したときに慌てることがありません。

さらに、病院見学では毎日使う医療機以外の設備の使用状況も確認できます。ロッカーや休憩室は業務と直接の関係はありませんが、毎日、快適に仕事をするのに欠かせません。

ロッカーや休憩室などの使い勝手や使用状況がわかると、転職後のイメージがしやすくなります。

病院見学に履歴書は必要?

面接前に病院見学を考えている人の中には、履歴書が必要なのか気になっている人もいるかもしれません。ここでは、病院見学での履歴書の持参についてみていきます。

基本的には必要ない

病院見学に行くだけなら、基本的に履歴書を用意する必要はありません。ただし、病院やクリニックによっては、見学時に履歴書の持参を求められることがあります。先方から指示があった場合は、病院見学のときに履歴書を持っていきましょう。

なるべく持参するほうがよい

病院やクリニックの中には、見学後にそのまま面接を受けるよう打診するところもあります。病院見学後に面接を受けたい人は、念のため履歴書を持参するとよいでしょう。

志望度が高い施設であれば、病院見学に履歴書を持参することで、見学後に面接をスムーズに受けられます。

また、病院やクリニックによっては、見学と面接を同じ意味に受け取っているところもあります。病院見学といいながら、見学の機会を設けずに面接だけするところもあり、「急に面接だけをされて戸惑った」と感じる人もいます。

病院見学に参加するときは、事前に内容について確認しましょう。

履歴書は封筒とクリアファイルに入れていく

病院見学の際には、クリアファイルに履歴書をはさみ、それを封筒に入れ、履歴書がシワにならないように持参するようにしましょう。

病院やクリニック側に履歴書を手渡すときは、封筒からクリアファイルを出して、そのままファイルごと渡すとスマートです。履歴書をきちんと渡せば、施設側によい印象を与えられます。

あらかじめ見学のみを希望しておく

病院見学後にそのまま面接に案内されると、びっくりしてしまう人は多いものです。見学当日に面接を受けたくない人は、病院見学をお願いするときに、「当日は見学のみにしてほしい」と伝えておきましょう。

ただ、面接を受けない旨を強く伝えると、病院側に悪い印象を与える可能性もあります。病院見学の当日に面接を案内されたときは、「この後に予定がある」などの理由を伝えるのがおすすめです。

履歴書以外の持ち物

病院見学の当日は、履歴書以外に持参したほうがよいものがあります。見学当日に必要な持ち物は以下です。

A4サイズに対応したカバン・クリアファイル

病院見学へ行くときは、A4書類が入るカバンやクリアファイルを用意しましょう。見学の当日は、最初に資料をもらうことが多く、カバンやクリアファイルを持参していれば、もらった書類を保管できます。

資料を折りたたまずに収納できるので、担当者から見ても印象がよくなるでしょう。なお、病院見学は採用試験ではありませんが、カバンやクリアファイルは派手な色やデザインのものを避けたほうが無難です。

ミニサイズのメモ帳とボールペン

病院内の様子や質問の答えなどを残すために、メモ帳とボールペンがあると便利です。見学中は移動する時間もあるので、文房具はコンパクトで邪魔にならないサイズのものを選びます。

ポケットサイズの文房具なら必要時にサッと取り出せるので、使いやすいでしょう。

印鑑

病院やクリニックによっては、見学の際に誓約書へのサインを求められることがあります。院内の見学中に、患者さんの個人情報や医療情報に触れることもあるためです。

病院見学の誓約書には署名だけでなく、捺印が必要なこともあるので、念のため印鑑も準備しておきましょう。誓約書の捺印は、実印(市町村に登録されたハンコ)でなくても問題ありません。

ハンカチやマスク

病院やクリニックは、清潔さが求められる場でもあります。見学時にハンカチやマスクなどを用意していないと印象が悪くなる可能性があります。

特に、院内の部署によっては、マスクがないと見学できないところもあります。見学時に病院側からマスクを提供されることもありますが、忘れずに持参するようにしましょう。マスクは清潔感のある白がおすすめです。

病院見学に最適な服装

病院見学には、社会人としてふさわしい服装で行きましょう。ここでは、病院見学で適切な服装についてみていきます。

面接時と同じスーツ姿が基本

病院見学には、面接時に着ていくビジネススーツを着用して参加します。病院側から服装は自由といわれても、カジュアルすぎる服装で行くと、他の見学者と比べて浮いてしまったり、「社会人としての常識がない」と思われたりしてしまう可能性があるからです。

音の出ない靴を選ぶ

女性の場合は、歩くときに音が響かない履き物を選びましょう。高いヒールの靴を選ぶと、歩行時に音が鳴って診療に影響を与えたり、患者さんに不快感を抱かせたりすることがあります。

病院見学に適切な靴がないときは、ナースシューズを持参するのもよいでしょう。院内に入る際にナースシューズに履き替えれば、病院側に配慮ができる人だと伝わるかもしれません。

白衣が必要な場合がある

病院によっては、見学時に白衣の着用が求められることがあります。病院見学で白衣やナースシューズなど一式をまとめて持参する場合は、荷物が多くなるので、別途バッグを用意しましょう。

白衣とナースシューズを入れるバッグも、持参するカバンと同様に、落ち着いた色やデザインのものにします。お店の紙袋や派手なバッグは避けた方ほうが無難です。

学生なら実習用白衣を持参する

看護学生が実習先の病院を見学するときは、実習用の白衣に着替えることが多くなります。病院やクリニックによっては、白衣の着用が不要のところもあるので、見学時の服装について事前に確認しておきましょう。

病院見学のときに気を付ける2つのこと

病院見学をするときに気を付けるポイントは以下の通りです。

急に面接を勧められても慌てない

病院やクリニックによっては、見学後にそのまま面接を勧めてくる施設もあります。特に、複数の施設の見学を希望する場合、見学当日の面接まで想定していないこともあるでしょう。

口頭質問の答えを準備していなかったり、履歴書を持参していなかったりすると、面接の失敗につながるリスクがあります。病院見学の直後に施設側から面接を案内されたときは、慌てずに対応しましょう。

履歴書を持参していないことを伝えた上で丁寧に断れば、病院側に悪い印象を与えることはありません。志望度の高い病院やクリニックであれば、改めて面接日時を設定してもらいましょう。

すれ違う人にはきちんと挨拶する

病院見学中は、医師や看護師、患者さんにきちんと挨拶しましょう。院内を見学していると、病院スタッフや患者さんなどさまざまな人とすれ違います。

院内にいる人と挨拶を交わすと、転職後に関わる人達と小さなやり取りを持てます。病院見学での挨拶がきっかけで、自分に合った雰囲気の職場を見つけるのことにもつながるでしょう。

とはいえ、病院やクリニックの部署によっては、自分から挨拶しても、相手に無視されてしまうこともあるかもしれません。病院スタッフから挨拶の返しをもらえない場合は、業務が忙しくスタッフに余裕がなかったり、職場の人間関係が悪かったりする可能性があります。

転職先の人間関係を重視している人は、そういった場面からも見学後に面接を受けるかどうかの判断ができるでしょう。

まとめ

転職先の面接を受けるときは、採用試験前に病院見学に行くのがおすすめです。病院見学というと、就職活動中の看護学生が参加するもののイメージがありますが、臨床経験のある看護師も病院見学に参加することができます。

病院見学は、院内や周辺地域の様子を把握したり、施設の雰囲気や設備を確認したりするのに役立ちます。転職を成功させるためにも、志望度の高い病院やクリニックの見学に行くようにしましょう。

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