転職回数が多い看護師は不利?採用されるためのポイントを紹介

転職回数が多い看護師は不利?採用されるためのポイントを紹介

転職回数が多い看護師は不利?採用されるためのポイントを紹介

転職を考えているものの、「これまでの転職回数が多く、書類選考や面接で不利にならないか心配…」と考える看護師は多いのではないでしょうか。しかし看護師の場合、転職回数の多さがマイナスにならないこともあるのです。

今回は、看護師の転職回数の多さが不利になるとは限らない理由を解説します。あわせて、転職回数が多い看護師が転職活動で採用されるためのコツとポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

看護師の平均転職回数はどれくらい?

厚生労働省が行った調査によると、看護師の平均転職回数は以下のとおりです。

転職回数

割合

0

39.4

1

26.5

2

16.0

3

9.0

4

3.9

5回以上

3.5

無回答

1.7

出典:「看護職員就業状況等実態調査結果」(厚生労働省)

データを見るかぎり、看護師としてキャリアを積む上では、転職回数が1~2回あるのはめずらしくないようです。なかには、5回以上転職をした経験がある人もいます。

転職回数が多い看護師が不利になるとは限らない理由

一般的に転職回数が多いと、採用側にネガティブな印象をもたれることもあります。しかし看護師に関してはその限りではありません。ここでは、転職回数が多い看護師が、転職活動において不利にならない理由を3つ紹介します。

転職回数より理由が重要だから

何度も転職を繰り返していたとしても、きちんとした転職理由があれば、面接時に不利になることはありません。マイナス要素になりにくい理由は、以下のようなものです。

・結婚して住まいや環境が変わった
・家族の転勤により転職することになった

家庭の事情など転職せざるを得ない状況で、看護師の仕事を続けられているのは、むしろ適正があるからだと判断される場合もあります。 ただし、仕事がきつかった、なんとなく転職したくなったなど、自身の都合で転職を繰り返している場合は、ネガティブに捉えられやすいため、注意が必要です。

勤務年数のほうが重要だから

日本看護協会が発行した「2019年 病院看護実態調査」によると、正規雇用の看護職員の平均勤続年数は9.7年です。5年未満、5~10年と回答した割合は以下のとおりです。

・5年未満 7.7%
・5年~10年 44.8%

ひとつの職場における勤続年数について、5~10年と答えた看護師が約半数を占めています。このことから、5年以上働いた上での転職なら、看護師の業界ではよくあることと考えられます。 対して、5年未満での短期離職を繰り返している人は、転職活動で採用されづらくなるので気をつけましょう。

出典:「2019年 病院看護実態調査」(日本看護協会)

転職したことでスキルが上がれば評価されるから

転職回数が多いことは、さまざまな職場で経験を積んでいるともいえます。転職するたびに新しいスキルを増やし、職場の環境に合わせて臨機応変に対応する力がついていれば、看護師として成長していると評価されるでしょう

認定看護師や専門看護師など、ワンランク上のスキルを証明できる資格を持っていれば、より評価されやすくなります。また、指導者として後輩を育てた経験があるなら、それも強みとしてアピールできます。

身につけたスキルや経験は、職務経歴書に記載し、面接時にもしっかり伝えられるよう準備をしておきましょう

なお、短期間で離職した回数が多い場合は「スキルが身についていないのではないか」「すぐに辞めてしまうのではないか」と思われる可能性があるため、デメリットにしかなりません。

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転職回数が多い看護師が採用されるためのポイント

転職回数が多い看護師が、採用時にポジティブな印象をもってもらうためのポイントを解説します。

転職の理由をポジティブに変換させる

転職理由はネガティブなものでも、ポジティブに言い換える工夫をしましょう。たとえば「人間関係に疲れた」という内容を、「チームワークの良い職場で働きたい」と言い換えれば、印象が変わります。仕事内容に不満があったのなら、「よりスキルアップできる職場を探している」といった形で伝えると良いでしょう。

採用側にマイナスイメージをもたせないためにも、ネガティブな理由はストレートに伝えないようにしましょう。

転職先の情報収集をしっかり行う

転職先の情報は、事前にきちんと調べておきましょう。転職先の理念や特徴を調べておくのは最低限のマナーであると同時に、調べた上で面接に挑むほうが面接担当者に好印象を与えられます

また、転職先の情報収集とあわせて、面接でよく聞かれる質問への回答も用意しておきましょう。以下の項目はよく聞かれるものです。

・自己PR
・志望動機
・転職理由
・自分の長所と短所
・インシデントの経験の有無と対処した方法

長期で働く意思があることを伝える

看護師を採用する側は、長期的に働ける人材を求めています。そのため、面接時に長期で働く意思があることを明確に伝えましょう

長期勤務の意思が伝わらないと、特に転職回数が多い場合、面接時に「この人はすぐ辞めてしまうのではないか」とマイナスな印象をもたれやすくなります。そのため、長期で働く意思をしっかり伝えることが重要です。看護師の採用や育成にはコストがかかるため、短期離職されると採用側にとってデメリットが多いのです。

志望動機で熱意を伝えて印象を良くする

志望動機を伝える際には、転職先の理念も盛り込んだ回答をすると印象が良くなるでしょうあわせて、自分の看護観や過去の経験で得た考え方、信念を盛り込めば、より熱意が伝わります

たとえば、転職先では多くの患者さんに対応するべく効率化を目指しているとします。この場合は面接で以下のように伝えると効果的です。

「前職では限られた時間で一人ひとりと丁寧に向き合うコミュニケーション力を身につけました。多くの患者様を受け入れる御院でもその力を発揮したいと考えております」

これまで身につけたスキルと転職先の方針を関連づけて伝えることで、採用側は「うちの院に合いそうだ」と感じてくれるでしょう。

看護師が転職回数をこれ以上増やさないためには?

せっかく転職しても、すぐに離職してしまうのはもったいないことです。最後に、看護師が転職回数を増やさないためにできることを紹介します。

転職の原因を明確にする

まずはこれまでの転職を振り返り、転職しようと思った原因を探りましょう。人間関係や労働環境、待遇など、なにかしらの理由があったはずです。

原因が分かれば、どうやって改善すれば良いか考えられるようになります。頭の中で考えるだけでは情報がまとまりにくくなるので、紙やスマートフォンのメモに書き出しつつ、転職することになった経緯を整理してみましょう。

転職の原因を改善する方法を考える

転職の原因をもとに、次に具体的な改善方法を考えます。たとえば、「人間関係で疲れた」のであれば、コミュニケーションに関する本やコラムを読んで、自分に問題点がなかったか、どうすれば改善できたかを探ってみるのも良いでしょう。反省点や改善点が分かれば、転職先では同じ失敗を避けられます。

転職の原因や改善方法を考えるうちに、自分の特性や長所、短所が見えてくることもあるでしょう。それを踏まえて、自分にはどんな職場が合うのかを考えれば、より良い転職先を探せます。

無理なく働けそうな職場を探す

原因と改善方法が分かったら、あとは自分に合う転職先を探すのみです。親族や知人、同僚からの紹介先がないか相談したり、ハローワークを利用したりして転職先探しを始めましょう。

転職先を探すなら、看護師専門の転職エージェントの活用がおすすめです。看護師の求人に特化した転職エージェントなら、コーディネーターに手厚く転職活動のサポートをしてもらえます。

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まとめ

看護師の世界ではある程度は転職回数が多くても、転職活動に大きな支障はありません。ただし、早期離職が多かったり、転職理由がネガティブなものだったりすると、マイナスに働くこともあるので注意しましょう。

看護師として何度目かの転職を考えているなら、これまでの転職理由や転職先でうまくいかなかった原因、改善方法も探りましょう。看護師専門の転職エージェントの活用も検討しつつ、自分に合う職場を見つけてください。

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